抹茶を取り巻く状況と価格改定についてご案内
日頃より私どもの商品をご利用くださり、誠にありがとうございます。このたび茶業界の状況と今後の方針についてご案内申し上げます。
抹茶を取り巻く状況について
昨今、とくに海外からの「抹茶」への引き合いを多くいただき、茶業界全体で品薄状態が続いております。このような関心の高まりは大変ありがたい一方で、中には買い占めて転売を試みる動きも見られ、できる限り多くのお客さまに商品をお届けできるように、当社では販売数に制限を設けてご提供しております。
茶業界の状況について
農作物であるお茶は、新たに植えてからお茶として楽しめるようになるまでに、最低5年はかかります。また、育て方や加工の仕方によって、「抹茶」・「玉露」・「煎茶」・「番茶」と様々な種類のお茶を作ることも可能です。そのため、今年は特に需要の高まっている「抹茶」への生産に切り替えられる茶農家さんが多くなりました。それでも供給は追いつかず、今年5月の茶取引市場におきましては京都府における「抹茶」の取引平均価格は前年比約 2.7 倍まで高騰いたしました。また「抹茶」への生産転換の影響を受け、他茶種の供給も減り、結果的にいずれの茶種においても平均価格が高騰し、全体として取引平均価格は前年比約 2.5 倍に上昇しています。
価格改定について
こうした状況を受け、誠に心苦しいことではございますが、商品全般の値上げをせざるを得ないのが実情でございます。
当社としましては品質を最優先としながら、従来からご愛顧くださるお客さまにできる限りご負担をおかけしないよう、またお茶本来の価値をご理解いただけるよう、社員共々知恵を絞り努力する所存でございます。新価格の詳細につきましては、改めてご案内させていただきます。
何卒ご理解のうえ、今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
株式会社 一保堂茶舖
代表取締役社長 渡辺正一